『人間関係シリーズ』第3回
自分なんて駄目。いいところなんてない。自分のことが嫌い。と、自分をはなから否定している人は案外多いんですね。
当たり前の言い方になってしまうかもしれませんが、いいところが一つもない人なんているのでしょうか。試しに周りの人に聞いてみてください。
「自分のいいところはどこだろう?」って。もし、それが恥ずかしくて聞けないなら、お互いに聞けばいいじゃない。「お互いの長所を言いっこしましょう」って。誰でも何かは言ってくれるはずですよ。
人間の長所短所は、まったく裏表で、「引っ込み思案」は「慎み深い」という長所にもなる。「ずうずうしい」は「積極的」。「ケチ」だって「経済観念がしっかりしている」。「小さいことにクヨクヨする」も「繊細」、「すぐにカッとなる」も「熱い人」、「小心者」だって「慎重派」とかね。
だから「長所」とかとは言わないで、「自分の持っているものをどういうふうにとらえると、前向きにとらえられるか」というふうに考えればいいのではないでしょうか?
そうすれば、どんなことでも長所になるんです。
そして、その長所をうまく方向を間違えずにのばすためには、親しい人や家族、友達などからアドバイスを受けられるような関係になっておく、ということがすごく大事でしょう。ちゃんと自分の間違ったことを指摘してくれて、まったく傷つかないということはないけれど、その人が言ったことについて受け入れられる、という関係をね。
院長 高橋龍太郎著書 『人生にはしなくてもいいことがいっぱいある』より抜粋
高橋院長のひと言
どんな「短所」でも、考え方を切りかえれば「長所」になります。
人生は、この切りかえがうまくできる人に楽しさをもたらします。
タカハシクリニック 院長 高橋龍太郎