「適応障害」とは、学校や会社、家庭などの身の回りの生活の中で生じる日常的なストレスにうまく適応することができず、心身のバランスが崩れて、さまざまな症状が現れ、社会生活に支障をきたしてしまう症状のことを言います。
特定の状況や環境が自分にとって耐えがたいと感じ強いストレスとなって、精神・身体症状や行動面に現れます。
環境が大きく変化した時には、誰でも起こり得る身近なものです。
長い間ストレスのかかる状況下で、我慢し続けているうちに重症化してしまい、ストレスのかからない休日などの環境でも楽しむことのできないうつ病などを引き起こす可能性もあります。
ストレスの感じ方、捉え方は人それぞれで大きく異なります。そのため、周りからすれば環境の変化が些細に映ったとしても、本人にとっては強いストレスとなり、適応障害を発症してしまうことがあります。
適応障害の診断基準(アメリカ精神医学会DSMー5より)
まず、原因となっている心理社会的ストレスを軽減することが第一です。ストレスの環境下から離れることができる場合、なるべく離してあげましょう。場合によっては、しばらく休養し、心身ともに回復できるように、環境を整えることも必要です。
日頃からストレスを溜めないような生活を意識して、適度な休養、気分転換を心がけましょう。