やる気が出ないなら、いっそ遊んでしまいませんか
やる気が起きないからといって、ただダラダラしているくらいなら、いっそ、私のように音楽やダンスにかまかけて遊んでしまった方が得です。
気分転換をかねて食事をするとか、風呂に入るとか、テレビを見るとか、いろいろ手立てがありますから、どんどん試してみる。
苦しくても頑張って一つのことをやり続けていれば成果が上がるというものではありません。人間の脳は可塑的で、どんどん変化していきます。コンピュータのように同じ作業を積み上げれば必ず結果が出せるというものではないのです。
仕事が山積みであっても、あえて別のことに時間を使い、いつも違う風景を眺めるようにしていると、ふとした瞬間にアイデアが湧くものです。
同じ経路しか辿れないようになっていた脳の神経回路に、それまでとは異なる筋道が形成されるからです。直線ルート、バイパスルート、ジグザグルートなど、経路が多ければ多いほど、情報処理能力は高まります。
そういう働きもあるのだと経験的に知っているから、無意識の行動として他のことをする、回り道をする、そうするとうまくいくよという成功事例が脳の中に潜んでいて、潜在的に脳がそうした行動を指令しているのかもしれない。
よけいなことをやっているうちに脳にスイッチが入り、思わぬアイデアがひらめくというのは本当のことです。
そういうときは、まさに「やった〜!」という感じで、その快感を一度味わったら、もうやめられません。私など、成功体験の一つとして、自分の中にしっかりと定着させています。
それからあちこち遊ぶことで、時間的制限を自分で意識することもお忘れなく。
高橋院長著書『仕事も人間関係も「いっぱいいっぱい」にならない方法』より、やる気スイッチのアドバイスをお送り致します。