ちょっと大げさだけど「やることなすことうまくいくように見える、心の持ち方」というのも、「人が好きである」ということがベースになっていたりするんです。
その人がいるだけで、10人でも20人でもいるグループが明るくなるという人のこと。そんな「華がある」人いるでしょう、そういう人。
疲れ切っていても、その人がいるおかげで長丁場が持つ、とか。それは、その人が「人を好きである」ということによって、人が発するエネルギーを集めて直してくれているんです。
人間は、群れる存在です。それこそ孤立して生きていく存在では全然ないわけだから、群れを良くしようというエネルギー 人の前向きの意欲と置きかえてもいいですが は必ず伝わるわけ。会社であれ、友達関係の中であれ、そういう「陽」的なエネルギーは伝わりやすいんです。
でも、その場合、いつでもなんでもうまくいくとは限らないわけです。それでもやることなすことうまくいっているように見えてしまうのは、なぜなんでしょう。
そこが「華」がある人の秘密なんです。華のある人にとっては、ひとつの失敗は次の成功へのステップでしかないから、全然くじけることがない。華がある人は人が好きである以上に自分が好きなんです。
周りがどうあっても、自分が好きなら、どんな逆境にあってもへこたれずにすみます。
人が失敗したときには、誰でも落ち込むものですが、華がある人は落ち込まない。そんなときに落ち込まないで笑っていたら、その人はどう見られますか。こんなつらいときに笑っているなんて、とますます輝いて見えるでしょう。華は、逆境にあってさらに輝きを増すのです。それが華の秘密。あなたもそう心がけたら、新しい華になっていくのです。
院長 高橋龍太郎著書 『人生にはしなくてもいいことがいっぱいある』より抜粋
高橋院長のひと言
M-1グランプリで優勝した錦鯉の人気の秘密は、あの冒頭の挨拶「こんにちはーーーー!」の圧倒的な明るさです。
以前は、ついみんながしたがるようなポーカーフェイスで笑いをとることをめざしていたそうですが、先輩から「バカなんだからもっとバカを出せよ。」って言われて、何がバカかって考えたら、「大の大人が大きな声で挨拶してるのはバカかな。」と考えて、大声の「こんにちはーーーー!」に至ったとか。
とにかくあの破天荒な明るさには、誰もが笑うしかないです。
明るさはすべてを救うのです。
(TBSラジオ『山里亮太の不毛な議論』から一部を引用させて頂きました。)
タカハシクリニック 院長 高橋龍太郎